この度ご縁をいただき、東京都仏教連合会の会長に就任しました浄土宗大本山増上寺法主の小澤憲珠でございます。前会長の浅草寺田中昭德ご貫首の後任として大役を仰せつかりました。
微力を捧げたく存じますので、よろしくお願い申し上げます。
東京都には55の地区仏教会があり、約2500ヶ寺が所属しています。すべての地区仏教会は諸宗派の連合体ですから、その活動は各宗派の宗祖の教えを前面に出すことはありません。現在の日本仏教は各々の宗祖の教えが中心となって展開しています。そのため仏教の原点であり、また開祖である釈尊の存在が時に稀薄になり、宗祖方の向こう側へ隠れてしまうことがあります。地区仏教会ひいては東京都の連合会の活動は、私たちがもう一度、釈尊の存在を前面に据え、その思いを新たにするよい機会になると思います。
私自身は元々は八王子市仏教会に所属しておりました。連合会の前々会長で、高野山真言宗の金剛院山田一眞院主は、八王子市の地区仏教会活動の中心的な存在で、私も若輩の頃から花まつり等の行事に参加しておりました。現在でも宗派の枠をこえて、成道会、降誕会(花まつり)、涅槃会、燈籠流し等が行われています。
釈尊のみ教えは八万四千の法門といわれます。各宗祖方が仏縁を結んだ法門はそれぞれに異なりますが、まさに東京都仏教連合会は、その枠をこえた和合の連合体であり、サンガを形成していると思います。諸大徳のご鞭撻を賜りながら任期を務めさせていただく所存でございます。
合掌

